ひざ痛チャンネル編集部
2017-10-27

【​​膝が腫れたらどうすべき?】考えられる原因と対処法

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【​​膝が腫れたらどうすべき?】考えられる原因と対処法

膝の腫れを抱えながら、「なんで膝が腫れているのか、どう対処したら良いのか分からない」と悩んでいる方も大勢いるのではないでしょうか? そんな皆さまはぜひご覧ください。この記事では、膝が腫れているときに考えられる原因と対処法を解説していきます。

腫れの原因①:打撲(強打)

膝 打撲

膝の内側、外側または膝の下が打撲しやすい箇所です。膝を強く打ちつけることにより、痛みに腫れが伴います。これは膝の内部で出血が起きてしまうため。初めは患部が赤く腫れる程度ですが、徐々に青や紫に変化したり熱を持ったりすることもあります。

打撲による腫れは、強打した部分のみ腫れるという特徴がありますが、膝全体が大きく腫れている場合は膝蓋骨骨折(膝のお皿の骨折)の可能性も考えられます。

打撲による腫れの応急処置

膝 RICE

打撲によって膝が腫れてしまったときの応急処置は、それぞれ英語にした際の頭文字をとって、RICEと呼ばれています。

  • 安静にする(Rest)……横になるなどし、無理に膝を動かさないようにしましょう。
  • 冷やす(Icing)……打撲直後、すぐに冷やすことで腫れや痛みを抑えることができます。しかし、急激に冷やすと、皮膚がダメージを受けてしまうこともあるので注意。袋に氷と少量の水を入れ、タオルで包みましょう。患部に優しく当てて下さい。
  • 固定する(Compression)……膝の腫れを悪化させないために、膝を固定するのも効果的です。膝関節に当て木をして包帯で固定しましょう。膝の動きを制限して、腫れの悪化や痛みを抑えてくれます。
  • 高くあげる(Elevation)……膝を心臓より高い位置に上げましょう。患部に血液が流れ込まないようにすることで、腫れの悪化を抑えます。横になって、足だけ箱のうえに乗せるのがよいでしょう。

これらはあくまで応急処置。痛みが強かったり長引いたりするようであれば、必ず整形外科を受診してください。

 

腫れの原因②:リンパの詰まり

膝 リンパの詰まり

膝にはリンパ節という器官があり、体内の老廃物や水分を排出するため常に循環しています。冷えやストレス、運動不足によってリンパが循環不良になり、詰まってしまうことがあります。リンパ節がある膝の裏が膨らむように腫れているなら、リンパが詰まっている可能性があります。

リンパが詰まって腫れても、膝を動かす際のしびれや違和感のみで、痛みは生じないケースも。ただ膝裏が腫れてしまうと、必然的に関節の可動域は狭くなります。パンパンに腫れてしまうと、膝が曲がらなくなってしまうことは考えられます。

リンパの詰まりで膝が腫れたときの対処法

リンパの詰まりには、次のように対処しましょう。注意すべきは、決して強い力で行わないこと。優しく、ゆっくりと行うのが重要です。

  • 温める……膝裏の腫れは、慢性的な血行不良が原因であることも多いです。その場合、患部を温めることで血行が良くなり、痛みや腫れの改善が期待できます。
  • マッサージ……膝裏のリンパをマッサージすることで、滞っていた老廃物を押し流すことができます。膝裏を両手の親指で軽く押さえ、上に押し上げるように動かしましょう。1回に5秒くらいかけて、ゆっくり行ってください。リンパの流れが良くなり、腫れの改善が期待できます。

 

腫れの原因③:水がたまっている

膝 水たまり

太ももの骨とすねの骨を繋げている膝関節は、関節包(かんせつほう)という組織に包まれています。そしてその関節包は、膝関節をスムーズに動かす潤滑油でもある関節滑液(かんせつかつえき)で満たされています。

基本的に、関節滑液は常に一定量。しかし、関節滑液を作り出す滑膜という組織に炎症が生じると、正常な働きを失ってしまうことがあります。そうして関節滑液を過剰に分泌してしまい、膝関節にたまるのです。これが、膝にたまる「水」の正体。膝裏や膝上(お皿の上)にはある程度の広さのスペースが存在するため、この位置にたまることが多いのです。膝に水がたまると、痛みや動かしづらさに加え、炎症が強い場合には膝が熱を持つこともあります。

膝の水たまりの原因となる病気

変形性膝関節症には過去の病気が関係

先述のように、膝の病気の影響で膝に水がたまることがあります。では、一体どのような病気が原因となるのでしょうか。主な疾患には次のようなものがあります。

変形性膝関節症

変形性膝関節症とは、太ももの骨とすねの骨の表面を覆っている軟骨がすり減り、様々な症状を引き起こす疾患です。軟骨は関節の動きを滑らかにさせ、膝に加わる衝撃を吸収する、クッションのような役割を担っています。この軟骨が加齢や外傷が原因ですり減ることで、骨と骨とが直接ぶつかりあうように。そうしてすり減った軟骨や骨が滑膜を刺激することで、炎症を引き起こします。これが膝の水たまりの原因です。

病院で変形性膝関節症と診断を受ける方は、初診時に膝の痛みに加え、腫れも訴える方が多い印象があります。

関節リウマチ

自己免疫疾患である関節リウマチという病気も、膝の水たまりを引き起こす原因のひとつです。人間の身体には、悪い細菌やウイルスを退治する役割を持つ免疫細胞が存在します。この免疫細胞が異常をきたし、自分自身の細胞や関節を攻撃してしまうのが関節リウマチ。膝関節だけでなく全身の関節で炎症が生じ、水がたまりやすくなります。

関節ねずみ

膝関節に強い負荷がかかり過ぎると、軟骨が欠けてしまうことがあります。その軟骨の欠片がねずみのように膝関節内を漂うため、関節ねずみと呼ばれるようになりました。この軟骨片が膝関節の組織を傷つけたり滑膜を刺激したりすると炎症を起こし、水がたまることがあります。

痛風

痛風と聞くと、足の指の痛みをイメージされるかもしれませんが、実は膝関節に痛みをもたらすこともあります。痛風とは体内にある尿酸(プリン体が分解された際に出る物質)が過剰になった際に起こる病気。過剰な尿酸は血液中のナトリウムと結合して結晶を作り、関節内にたまっていきます。この結晶は身体にとって異物。そのため、外敵駆除担当の白血球が退治に乗り出します。その際に炎症性の物質を出すため、関節に炎症が生じ、水がたまることがあるのです。

水たまりで膝が腫れたときの対処法

膝に水がたまったときの対処法としては、次のようなものがあります。ただ膝に水がたまっている場合、薬や手術での治療が必要なケースがほとんど。必ず、病院へ行くようにしてください。

  • アイシング……水たまりの原因は膝の炎症。炎症を抑えるには冷やすのが有効です。氷と少量の水を入れた袋をタオルでくるみ、患部に当てましょう。
  • サポーター……炎症を抑えるためにサポーターを着けるのも効果的です。膝関節を固定することで、膝にかかる負担を減らすことができます。しかし、痛みが強いときは無理な固定は禁物。関節内で強い炎症が起こっていれば悪化する可能性があるため、まずアイシングをしましょう。
  • マッサージ……リンパの腫れと同様、血液の循環が良くなり、腫れの軽減が期待できます。効果的なのは、太ももを優しく揉むようにするマッサージ。強く押し込むのは悪化の原因になります。

 

腫れの原因④:ばい菌が入る(化膿性関節炎)

膝 ばい菌

膝にばい菌(黄色ブドウ球菌など)が入り込んでしまい、炎症が起きてしまうことがあります。炎症が起きた膝関節は、化膿して腫れてしまいます(化膿性関節炎)。さらに状態が悪化すると、軟骨(膝関節のクッションの役割を持つ組織)や骨自体を破壊する恐ろしい病気です。この場合、広範囲に腫れが起き、強い痛みや熱感を伴うことも多くなります。

膝にばい菌が入る原因

膝 注射

けがや虫歯、注射などが原因となることがあります。これは、膝をけがした際の傷口からの感染、膝関節へ注射を行った際の刺し傷からの感染、虫歯菌が血管に入り膝まで運ばれてしまう血行性感染といったものです。

また、人工膝関節置換術や前十字靭帯再建といった膝の手術後、細菌が体内に入り込んで感染する可能性も考えられます。仮に人工関節が感染してしまった場合、それを取り除いて患部を洗浄しなければならないケースもあります。

ばい菌が入って腫れた膝の対処法

膝では炎症が起きているため、まずは冷やすなどの応急処置を行いましょう。ただ、この化膿性関節炎は治療が遅れてしまうと関節の変形や動きに障害が残ってしまう可能性があります。上記の原因や症状に心当たりがあれば、早急に病院を受診してください。

 

膝が腫れたら放置NG!早めに整形外科の受診を

膝の腫れには様々な原因があり、症状や対処法も異なります。膝に腫れが起きているのは、何かしらの異常を示しているサインかもしれません。応急処置はご紹介しましたが、その後は早めに整形外科を受診するのが望ましいでしょう。

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