ひざ痛チャンネル編集部
2018-10-12

【変形性膝関節症のマッサージ】本当の目的とは?方法も動画で解説

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【変形性膝関節症のマッサージ】本当の目的とは?方法も動画で解説

変形性膝関節症の痛みを始めとする厄介な症状。当院に来院される患者さまの多くも、日常生活に不自由や辛さを感じています。そんな変形性膝関節症の諸症状を少しでも緩和するために考えるのが、セルフケアでできることではないでしょうか。これまで、筋トレやストレッチといったケア方法を様々ご紹介してきましたが、本日はマッサージについて。当院でリハビリを担当するメディカルトレーナーが実際にマッサージ法の動画解説も交えつつ、どうしてマッサージが良いのか、そしてどんな方法が良いのかなどの情報を分かりやすくお伝えします。
変形性膝関節症の痛みのセルフケア方法が気になっている人は、ご自分で行う際の注意点も含めて、参考にしてみてください。

変形性膝関節症に対するマッサージには3つの目的がある

マッサージは目的を把握し、それを意識しながら行うとより効果的です。では、変形性膝関節症におけるマッサージの目的はなんなのか。主に、以下の3つがあげられます。

  • 関節外からくる痛みの緩和
  • 筋肉の緊張の緩和
  • 可動域の向上

変形性膝関節症は、軟骨のすり減りによって滑膜(膝関節内内側の組織)が炎症し、痛みが生じる病気です。放置するとどんどん進行するため、半月板や骨までにも損傷が及び、末期には関節が大きく変形し歩行も困難に。膝関節を人工関節に置き換える手術が必要になります。

変形性膝関節症の進行

関節内の炎症で痛みが生じるのに、関節外の痛みを緩和するという目的を意外に思う方もいるでしょう。ただ、変形性膝関節症の痛みは関節内だけのものとも言えません。痛みをかばうあまりに正しい体の使い方ができず、周囲の筋バランスの崩れや、O脚などのアライメント(股関節や足関節を含めた配列)不良が悪化し、関節外にも痛みが生じることが往々にしてあるのです。また、筋バランスの崩れから起こる筋肉の緊張によっても膝関節の可動域制限が生じるため、改善に筋肉をほぐすマッサージが用いられます。

 

こんな負のサイクルも……

関節内の痛みをかばうことで、関節外に支障が生じるとお話しました。しかし、さらに言えばもっと前、関節内の疾患につながる要因としても、筋バランスの崩れからくる筋緊張やアライメント不良が関係します。

変形性膝関節症と診断を受けた患者さまに話をうかがうと、原因については「加齢によるもの」と説明を受けた方が実に多くいらっしゃいます。なかには、加齢だから仕方ないと、諦めてしまう方もいらっしゃるようです。しかし、変形性膝関節症の原因は加齢だけではありません。確かに高齢者になるほど罹患率(病気にかかる割合)は高く、大きなひとつの要因としては考えられます。ただ、変形性膝関節症には、他にも筋力の低下や肥満、それから女性であることや遺伝子に至るまで、様々な要素の影響があるのです。そのため、原因がはっきりしないということから原発性変形性膝関節症(もしくは特発性変形性膝関節症)とも言われています。

危険因子のひとつには、O脚も関係します。関節外のバランスの崩れが、結局は関節内の負担につがなり、変形性膝関節症などの疾患を発症。その痛みをかばい、前述のようにさらに筋バランスやアライメント不良が進むという、負のサイクルにつながることが考えられるのです。継続的な筋性因子の影響から生じている膝の痛みを緩和することが、マッサージの最大の目的と言えます。

 

膝の痛みや可動域制限を緩和するマッサージ方法を動画で説明

変形性膝関節症と影響し合う、関節外の膝の疼痛や筋緊張の緩和、可動域向上のために、当院のリハビリでも行っているマッサージ方法をいくつかご紹介しましょう。実際に行う場合は動画を確認して、正しい方法で実践ください。

 

膝を伸ばす際の痛みには大腿二頭筋マッサージ

膝関節の伸展(伸ばす動き)に不自由を感じている人は、その可動域制限から膝に痛みが生じるケースも少なくありません。この膝関節の伸展は、ハムストリングス(大腿部裏側の筋肉)が関係。なかでも、少し外側に位置する大腿二頭筋(だいたいにとうきん)が重要な役割を担っているため、この筋肉の緊張をマッサージでほぐす方法で改善を図ります。

大腿二頭筋は大腿部の深部になるので、手の力だけでマッサージするのが困難です。そんな場合は、テニスボールや市販のマッサージボールを使用すると効果的です。

  1. マッサージする足を伸ばして座り、膝の裏の外側にテニスボールを挟みます。
  2. かかとを軸に、つま先を左右に揺らし、大腿二頭筋をほぐしていきます。
  3. 膝裏の他、大腿部中央、足の付け根の3点で行いましょう。

 

膝を伸ばすためには外側のマッサージも

日常生活において長時間座った姿勢を継続される人が多いため、膝が伸びづらくなることは少なくありません。当院にいらっしゃる患者さまもそういった方が多く、膝を伸ばすために必要な筋肉に刺激を入れることを中心にリハビリ指導を行っています。

その場合にアプローチするのが、外側の足の付け根に位置する大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)です。大腿筋膜張筋は太もも外側を走る腸脛靭帯に移行し、脛骨外側に付着しています。つまり、膝関節をまたいでいる状態。そのため、この筋肉に拘縮が見られると、膝関節の伸展が妨げられるというわけです。この状態が続くと、膝が軽く曲がった状態での負荷が関節の内側への圧迫ストレスとなり、変形性膝関節症を進行させてしまう要因となります。そういった意味でも、このマッサージをおすすめしています。

  1. 骨盤から指三本外側の部分にテニスボールをあてます。
  2. テニスボールを下にして横になり、体を揺らしていきます。
  3. この動作を、太もも中央部、膝の側面でも行いましょう。

 

変形性膝関節症の要因のひとつO脚を改善したいなら

O脚のようなアライメント不良は、骨盤周囲筋のバランス不良が原因の一つと考えられます。その中で大きな役割を果たしているのがお尻の筋肉である殿筋群です。なかでも大殿筋(だいでんきん)と中殿筋(ちゅうでんきん)をほぐすマッサージが有効です。

  1. 仰向けになり、テニスボールを背骨の延長に位置する仙骨の際に差し込みます。
  2. この状態で骨盤を左右に揺らしてマッサージします。
  3. テニスボールの位置をお尻全体に少しずつずらしながら行います。

特に痛い場所は念入りに行うと良いでしょう。

 

自己判断で始めず主治医に一言相談を

マッサージだけに限らず、当メディアではセルフケア方法をいろいろご紹介していますが、前提として主治医に一度相談してから行うようにしてください。膝関節や周辺組織の状態には個人差があります。クリニックで実際に行っている方法をご紹介してはいますが、患者さまの膝の状態に合わせて行っております。また、主治医や理学療法士に相談の上で行えば安心して取り組むことができるでしょう。

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