ひざ痛チャンネル編集部

【ヒアルロン酸注射の膝痛治療】デメリットやNG行動って知ってる?

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【ヒアルロン酸注射の膝痛治療】デメリットやNG行動って知ってる?

膝の痛みのもっともポピュラーな治療法と言えば、膝関節へのヒアルロン酸注射。このコラムをご覧の皆さまの中で、定期的に注入しているという人も多いのではないでしょうか。でも、ヒアルロン酸注射のこと、ちゃんと理解して受けていますか?

今からでも知っておくべき知識をまとめてみました。

 

ヒアルロン酸注射で膝痛が治る理由

ヒアルロン酸注射を打つと、膝の痛みが和らぎます。それはなぜか。理由は、ヒアルロン酸が膝関節と切っても切れない関係にあるからです。

 

膝関節とヒアルロン酸の関係

ヒアルロン酸と言えば、女性なら美容のイメージが大きいかもしれませんね。確かに肌組織内もそうですが、関節の中を満たしている関節液と呼ばれる液体にも多く含まれています。そのおかげで私たちは、膝関節を痛みなくスムーズに動かすことができるのです。また、膝の軟骨を守る役割もあります。

膝関節とヒアルロン酸の関係

ヒアルロン酸はそもそも膝関節に存在する成分

 

膝関節のヒアルロン酸は減少する

変形性膝関節症と診断された場合、膝関節内のヒアルロン酸は減少しているケースが多いと言われています。炎症によって、関節液に含まれるヒアルロン酸が分解され、その濃度が低下してしまうのが原因。結果、膝関節の滑らかさや弾力が損なわれてしまい、骨と軟骨とがこすれ合うようになるため、痛みが生じるのです。

このような状態の膝関節に、注射という物理的な方法でヒアルロン酸を補充するのがこの治療法。関節液がクッションの働きを取り戻すため、膝の痛みが和らぐというわけです。

膝のヒアルロン酸注射

 

ヒアルロン酸注射はこんな膝治療法

ヒアルロン酸がなぜ膝に必要か分かったところで、治療法の要点をおさえておきましょう。

 

ヒアルロン酸注射の治療の流れ

一般的にヒアルロン酸注射は、整形外科の外来に通院して受けます。ベッドに横になり、膝の消毒後、関節内に注射します。膝に水がたまっている場合は、水を抜いてから注射します。およそ10分程度の短時間の治療です。

初回はヒアルロン酸注射後、具合が悪くならないか15分ほど様子を見て、問題なければ治療終了。もし気分が悪くなったらすぐに医師に伝えましょう。

※この手順は一例です。病院によって異なることもあるので、基本的には医師の指示に従ってください。

 

ヒアルロン酸注射の回数・頻度

膝のヒアルロン酸注射の回数

膝関節へのヒアルロン酸注射は、だいたい週1回の治療を、3〜5週間続けます。その後、治療効果に応じて2〜4週間に1回のペースで行うのが一般的ですが、痛みが生じた際には都度の注射も受けることができます。

ただ、保険診療のヒアルロン酸注射の場合、週1回までというのが原則です。

 

 

 

ヒアルロン酸注射による膝のメリット

ヒアルロン酸の関節内注射は、医学的に効果が認められています。それらを含むヒアルロン酸注射の魅力としては、次のようなものがあげられます。
膝のヒアルロン酸注射のメリット

 

ヒアルロン酸注射のメリット1:膝の痛みが和らぐ

クッションとなるヒアルロン酸を補充する治療法なので、膝関節への負担は軽減され、注射直後から痛みが和らぎます。また、ヒアルロン酸には抗炎症作用があると言われており、それによっても痛みに対して効果が得られます。

 

ヒアルロン酸注射のメリット2:膝が滑らかに動く

膝関節の潤滑油とも言えるヒアルロン酸なので、注射することで膝関節内の動きも滑らかになり、動かしやすさを感じることができます。

 

ヒアルロン酸注射のメリット3:痛みが少ない

注射の痛みがどれほどか気にする人も多いかと思います。痛みの感度には個人差がありますが、一般的な針を刺す痛みと考えて良いでしょう。

 

ヒアルロン酸注射のメリット4:すぐ日常生活に戻れる

人工関節置換術などの大掛かりな外科手術と違い、ヒアルロン酸注射には入院の必要がありません。治療後の痛みも少ないので、いつもの生活にすぐ戻ることが可能です。

 

ヒアルロン酸注射のメリット5:副作用のリスクが低い

前述のように、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分。そういった意味でアレルギーを起こしにくいというメリットがあります。

 

ヒアルロン酸注射による膝のデメリット

安全で手軽なヒアルロン酸注射ですが、いくつかのマイナスポイントもあります。両方をきちんと把握しておきましょう。

膝のヒアルロン酸注射のデメリット

 

ヒアルロン酸注射のデメリット1:効果が短期間

注射されたヒアルロン酸は体内に吸収されるため、疼痛緩和の効果はそれほど長く続きません。保険診療のヒアルロン酸注射の場合、1週間たたないうちに痛みが再発することもあります。

 

ヒアルロン酸注射のデメリット2:定期的な通院が前提

効果の持続期間が短いため、頻回に通院の必要があります。一般的な整形外科の場合、その度に長い待ち時間を経て注射することに。たとえ注射自体は10分ほどで終わるとしても、病院に費やす時間はトータルするとかなりのものになると言えるでしょう。

 

ヒアルロン酸注射のデメリット3:慢性的な膝痛は不向き

ヒアルロン酸注射は気軽な膝痛治療ではありますが、適応となるのは軽症の場合。初期の変形性膝関節症の膝痛緩和には効果を発揮しますが、症状が進行している膝関節では効き目がでないことがあります。

 

ヒアルロン酸注射のデメリット4:失敗すると激痛

膝の関節内に注入するのがヒアルロン酸注射ですが、もし関節外にヒアルロン酸が注入されると、かなりの激痛を伴います。気軽な治療法ではありますが、病院や医者選びで満足度は変わると言えるでしょう。

 

ヒアルロン酸注射のデメリット5:膝関節の損傷は治らない

ヒアルロン酸注射の目的は、あくまで膝関節のクッション性や滑らかな動きをサポートすること。痛みは和らいでも、すでに負ったダメージが修復されるわけではありません。そのため、進行を食い止めることはできても、本当の意味で膝関節を元の状態に戻すことはできないのです。

 

膝関節のヒアルロン酸注射の種類

ヒアルロン酸注射に使用される薬剤、ヒアルロン酸ナトリウム製剤の種類は様々。なかでも日本の保険診療で扱われているヒアルロン酸は以下の3つになります。

 

アルツ

もっとも一般的なヒアルロン酸がこのアルツ。主に変形性膝関節症への効能が認められています(関節リウマチも一部適応)。一般的には、1回2.5mLを週1回、連続して5週注射するヒアルロン酸です。

膝のヒアルロン酸注射のアルツ

 

スベニール

アルツ同様、国内でごくごく一般的なヒアルロン酸です。ヒアルロン酸の分子量が高く、従来が60〜120万なのに対し、スベニールには190〜250万というのが特徴。変形性膝関節症の他、慢性の関節リウマチにも効能が認められています。用法用量はアルツと同じです。

膝のヒアルロン酸注射のスベニール

 

サイビスク

変形性膝関節症による膝の痛みの緩和が目的のサイビスクは、ヒアルロン酸含有量が2mLあたりに16mgと従来と比較して多め。少ない回数での長期持続が特徴です。週1回2mLを3週連続で注射することで、6ヶ月の効果が確認されています。

膝のヒアルロン酸注射のサイビスク

 

 

ヒアルロン酸注射後に避けたい膝のNG行動

入院や生活への支障がほとんどないヒアルロン酸注射ですが、それでも術後は少しだけ過ごし方に注意が必要です。そこで、ヒアルロン酸注射後に控えたい日常行動をご紹介します。

膝のヒアルロン酸注射後のNG行動

 

ヒアルロン酸注射の当日の過ごし方

注射を終えた当日は激しい運動を避け、できるだけ穏やかに過ごしましょう。階段を何度も上り下りしたり、同じ姿勢で長時間いたりするのは避けるべき。また、注射した膝の付近は極力触らないようにして、清潔にしておくこと大切。マッサージも良くないことを覚えておきましょう。

膝のヒアルロン酸注射当日に過度のマッサージはNG

 

ヒアルロン注射後にやってはいけないこと

ヒアルロン酸注射後に、特に注意したいこと。それは、過度な運動をしないということです。よくありがちなのが、これまであった痛みがなく注射当日からなくなったことで、すぐに趣味の登山やスポーツなどの計画を立ててしまうケース。膝のストレスが解消されたのは嬉しいですが、早い段階での見切りは禁物です。ヒアルロン酸注射では連続して3〜5週は治療を行うはずなので、治療が続いているうちは激しい運動はしないで、膝をいたわりましょう。

ただし、安静にし過ぎるのも考えもの。関節が硬くなって動きにくくなってしまいます。膝に強いダメージが加わらない範囲で、適度に動かすことも大切です。簡単なリハビリなどのアドバイスを病院からもらうのもいいでしょう。

膝のヒアルロン酸注射後すぐには登山しない

 

 

ヒアルロン酸注射のことを知った上での選択を

変形性膝関節症の治療では、まずヒアルロン酸注射を提案されることがほとんど。一般診療で医師の勧めを疑ったり断ったりする人はほとんどいないでしょうが、痛んでいるのは自分の膝です。効果がなかったり、違和感を覚えたりした場合には、遠慮せずに医師に相談しましょう。セカンドオピニオンを利用するのもひとつの手段です。

適応をしっかり見極めれば、ヒアルロン酸注射が膝痛の緩和に効果的なことは事実。その本来の効果を得るためにも、こういったヒアルロン酸の基本的な知識が役立てばと考えています。

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